「花鳥風月+」はスピッツにプラスされないのか

 みなさんこんにちは、3度の飯より、死に物狂いのかげろう見ていたいLac-Qです。皆さんはスピッツの最新アルバム「花鳥風月+(プラス)」を聴いていますでしょうか。今回はそんな最新スペシャルアルバム(Special Album、以下原則カタカナ表記)に関する素朴な疑問を検討していきたいと思います。

※なお、情報に関する検証において、有料コンテンツであるファンクラブ「Spitsbergen」やオンラインメンバーズの内容には一切触れません。あくまでも「花鳥風月+」とその他公式発表を元に考察します。

目次
前提:一体どんなアルバムなのか
公式ページにプラスされない
メンバーがプラスしない
理由を考えてみる
まとめ

前提:一体どんなアルバムなのか

 まずは「花鳥風月」および「花鳥風月+」、そして「スペシャルアルバム」に関して僭越ながら記述しておきたいと思います。この用語全てご存知の方は飛ばしていただいて構いません。

 「花鳥風月」とは1999年に発売された「スペシャルアルバム」と呼ばれるシリーズの1作目です。スピッツのアルバムは大きく3つに分けられます。それは、メジャーデビュー後のナンバリングアルバム(1st『スピッツ』から16th『見っけ』)、特定のコンセプト(後述)を持って作られたSpecial Album(『花鳥風月』『色々衣』『おるたな』)、そしてその他のアルバムです(公式には『オーロラになれなかった人のために』『99ep』、私はここにインディーズアルバム『ヒバリのこころ』を含めることにします)。「花鳥風月」は、デビュー以来、シングルに収録されていたカップリング曲のうち未収録であった曲と、インディーズ時代のアルバム「ヒバリのこころ」から2曲を収録したいわゆる「B面集」になります。その他のスペシャルアルバムも概ねこの「B面集」と呼ぶことのできる内容になっています。シングルを買っていなくてもその時点までのカップリング曲が聴けるアルバムなので、ある意味スピッツの濃い部分が反映された欲張りセットなアルバムになります。ライブ定番曲の「俺のすべて」やセルフカバーの「愛のしるし」が楽しめます。

 さて、「花鳥風月+」はその「花鳥風月」に収録されることのなかったインディーズアルバム「ヒバリのこころ」の楽曲を収録したアルバムです。つまり、もともとの「花鳥風月」に4曲を追加してインディーズアルバムを内包した内容になったということです。曲順等も内包する形で変化しています。また曲の調整等も行われています(カットされたイントロがちゃんとあったり)。

公式ページにプラスされない

 それでは本題に入っていきます。私はこのアルバムの発売時、とてつもない衝撃が走りました。なぜならインディーズ時代の曲を追加するというファンサービスがあったからです。もちろん、速攻で購入を決意します。内容にはもちろん大満足です。「ヒバリのこころ」や「恋のうた」の別バージョンが聞けるというのはとても大きなご褒美ですし、「353号線のうた」「死にもの狂いのカゲロウを見ていた」はもはや伝説の曲です。

 しかし、発売後気になることがありました。それは、公式サイトのDISCOGRAPHYページに追加されないということです。この記事の執筆時点(2022/05/13)で未だ公式サイトではニュースページからしか確認できず、埋もれてしまっている状況です。当初は更新が遅いだけということも考えられましたが、最新シングルである「大好物」はLATESTとして掲載しているので「花鳥風月+」だけがこの流れに乗れていないということです。バージョン違いのアルバムは掲載しないのでは?という疑問はもっともです。しかし、曲目が変わらないCYCLE HIT(シングル集)がわざわざ2006年盤と2017年盤で別ページになっていたり、SHM-CDコレクションが単独のページとして作られていたり、公式からリリースされているものは意外と細かく載っています。であれば「花鳥風月+」を載せることにはなんの異議もないと思うのです。一方「花鳥風月」は廃盤になってしまいましたが、しっかりと掲載が続いています。そこから「花鳥風月+」に飛べるようなリンクも存在しません。

 かろうじて、BIOGRAPHYのページには記載がありますが、それもニュースページの文言が貼られただけで新鮮味はありません。BIOGRAPHYに関しては、公式からほぼ抹消済み、しかしながらスピッツの歴史においてある意味欠かせない非公認シングル集(ベストアルバム)「RECYCLE Greatest Hits of SPITZ」ですらリリース日を載せているので、流石にという感じでしょうか。逆にいえば、BIOGRAPHYにあってDISCOGRAPHYにあるCDは非公認シングル集と今回の「花鳥風月+」ぐらいなのです。

メンバーがプラスしない

 リリース時に本人からのコメントがあるかとも思っていたのですが、そういったものも少なかったです。スピッツUMStaffというスピッツの公式インスタグラムアカウントの一つ(もう一つSpitzというアカウントがある)で30周年の振り返り投稿がありました。テレビ出演やタイアップの話も含めメンバーたちのコメントで振り返ったのですが、【花鳥風月+】と題した投稿では、なんと、「花鳥風月+」やインディーズの話ではなく、同時発売した「色色衣」「おるたな」のアナログ盤に関するコメントをしているのです。そう「花鳥風月」という文字は少しも登場しません。その他ニュースリリース等でも本人たちのコメントは見当たりません。雑誌の特集も本人たちへのインタビューはないのです。

 オリジナルの「花鳥風月」には歌詞カードの他に曲に関する草野さんの解説が載った紙が入っていました。ライナーノーツであってますでしょうか。しかし「花鳥風月+」にはそのようなものはなく、追加楽曲に関してスピッツのメンバーたちの口から話題にあがることは私が確認した限りないということになります。華々しいスピッツの歴史の中でいえばインディーズ時代の話は需要がないのかもしれませんが、それにしてもコメントが少ないと思います。

 「花鳥風月+」発表後のライブ等でもそれらの披露はありませんし、MCでの言及も無いに等しかったと記憶しています。

理由を考えてみる

 ここまで触れないと、「触れたくないのでは」と勘繰ってしまうのが私の悪い癖です。多分そんなことはないのですが、気になったので試しにその理由を考えてみました。

 最も気にかけるべきは「『ヒバリのこころ』高騰問題」です。インディーズ時代にスピッツがリリースした「ヒバリのこころ」は当然現在は入手困難なCDになっています。そのため熱心なスピッツリスナーは数少ない現物を求めて、このCDを高値で取引していたのです。実際に私も以前調べたことがありますが、本当に高い。現在も7万円から10万円で売られています。スピッツリスナーとしてはインディーズ時代の曲は喉から手が出るほど聞きたいことに間違いありません。その結果がこの問題になっています。スピッツサイドはこの問題について解決するために今回収録したのではないかと私は考えます。

 また近年は「違法アップロード問題」もあります。スピッツは数少ないインディーズの音源がYouTubeで聴けてしまう状況にあります。インディーズ時代のため著作権がジャスラック等で管理されているかは調べていませんが、著作権がスピッツにあることは確かですから、当然違法行為にあたります。本人たちが知らないのか、黙認しているのかはわかりません。しかし、せめてCD音源化したことのある「ヒバリのこころ」収録曲だけは正規のルートで聴けるように考えたのではないでしょうか。

 本人たちが今回の発売をどう思っているのかはわかりません。少なくとも言い広めるほど喜ばしいことではなさそうに思えます。一度リリースしたとは言え、30年も前の音源ですから今振り返って直したいところとかあるのに・・・ということも考えられます。私の想像に過ぎない話ではありますが、皆さんはこの事実をどう感がるでしょうか。やっぱり私の考えすぎですかね。非公認というわけではないので、触れるタイミングがたまたまなかった、という程度のことかもしれません。

まとめ

 今回は、「花鳥風月+」があまりスピッツ公式から情報が提供されないことについて書きました。いいアルバムであることは情報があるないに関わりませんから、これからも「花鳥風月+」を聞き続けたいと思います。私としてはそろそろ新アルバムの発表が待ち遠しいところです。(Lac-Q)

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