「ソニック スーパースターズ」発表!シリーズおさらい——僕らをどこへ連れていく

 皆さんこんにちは、3度の飯より、カオスエメラルド、Lac-Qです。6月23日は何の日でしょうか?そうです。セガが世界に誇るスーパースター、ソニックことソニック・ザ・ヘッジホッグの誕生日です!!!!
それに合わせて、これまでのメガドライブとゲームギア、いわゆる「クラシックシリーズ」がほぼ完全に網羅されたタイトル「ソニックオリジンズ・プラス」の発売日でもあります。ともかくソニックお誕生日おめでとう!

そして!先日「Summer Game Fest 2023」にて2Dソニックの完全新作、「ソニック スーパースターズ」が発表されました。しかも発売予定は秋!!正直これには驚きです。

今回は、そんな驚きと共に、近年のソニックの流れをおさらいしながら、新作への期待を高められる内容になっています。

さぁ、もたもたしてると置いてくぜ!!

目次
・「ソニック スーパースターズ」の情報おさらい
・近年のソニックシリーズのおさらい
  2Dソニックが帰ってくる!
  2Dソニックは新しい?懐かしい?
  ファミリー大集合、エミーに感動
  あっという間に出る
・ソニック!君は僕らをどこへ連れていく
・まとめ

「ソニック スーパースターズ」の情報おさらい

 さて、その魅惑の新作ですが、これまでにわかっていることを落ち着いてまとめさせていただきたいと思います。そんなのいらないよって方は飛ばしてOK!です。

・2Dソニック、クラシックソニックの正統派完全新作

・クラシックらしさと新アクション「エメラルドパワー」の共存

・4人プレイと、揃い踏みのキャラクター

・最新機種に全て対応し、2023年秋に発売

こんなところでしょうか。

2Dソニックが帰ってくる!

 2Dソニックが帰ってくるというのは嬉しい限りです。意外に思った人も多いのではないでしょうか。クラシックソニックは正当なシリーズとしてはメガドライブで展開された「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」「ソニックCD」「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3」「ソニック&ナックルズがまず、ありそれの続編としてモダンソニックが2Dで活躍する「ソニック・ザ・ヘッジホッグ4」があります。番外編ですが、「カオティクス」(スーパー32X)もあり、携帯機(ゲームギア、DS等)のソニックも基本2Dが多いです。あとは、クラシックソニックのファンメイドなアレンジ作品「ソニックマニア」もありました。
 が、まぁともかく「2D」かつ「クラシック」かつ「完全新作」かつ「ソニックチーム」なのは本当に久々なのです。

2Dソニックは新しい?懐かしい?

 今作は「エメラルドパワー」という新要素もあるようです。これまでは7つ集めて初めてゲームプレイ上での効力を発揮する(スーパー化等)ことの多かった「カオスエメラルド」ですが、「ソニック スーパースターズ」では、1つのカオスエメラルドで何らかの能力を発揮できるみたいです。ソニック永遠の敵である「水」を克服したり、「分身の術」みたいな攻撃をしかけたりと、なんだかとっても楽しそう。一方で、クラシックソニックらしさを尊重して、「ホーミングアタック」「ブースト」はナシ!、効果音やステージもクラシック「らしさ」が出ています。そこらへんの細かいアクションについては私がいつも読者としてお世話になっているIGN JAPANの記事が参考になると思うのでまだお読みになっていない方はぜひ。インタビュー形式でプロデューサーである飯塚さんからの情報が読めます。

ファミリー大集合、エミーに感動

 さらに「ソニック スーパースターズ」は4人プレイに対応していることが映像からも分かります。ソニックが4人で遊べるなんてアクションでは初めてのこと。「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」での2人プレイから多人数プレイは実装されてきた歴史がありますが、今回はより力を入れている印象です。ワイワイみんなでソニックをプレイすることは果たしてできるのでしょうか。それともケンカになるかな・・・。ソニックで多人数と言えば世代も関係しているのですが、家族でやった「ソニックライダース シューティングスターストーリー」「ソニックと秘密のリング」のパーティモードが思い出されます。
 そしてキャラクターですが、「ソニック」「テイルス」「ナックルズ」は予想通りですが、「エミー」がしっかりとできるのは良いですね!ソニックシリーズのプレイアブルキャラについては拡張と縮小の歴史があり、「ソニックワールドアドベンチャー」以降、原則プレイアブルキャラクターは「ソニック」のみということが多かったです。しかし、「ソニックマニア」「マイティ」「レイ」「ソニックオリジンズ」で「エミー」、さらに「ソニックフロンティア」の追加アップデートにて「テイルス」「ナックルズ」「エミー」のプレイアブル化が発表されています。地味に増えているんですよね。

 さらに深掘りすると「エミー」というのは中々複雑な経緯のキャラクターです。「ソニックCD」ではいわゆる「囚われ姫」ポジションで登場しますが、その後は突如ギャル化(そしてラスカル→ハリネズミ化笑)し、「ソニックアドベンチャー」にてプレイアブルキャラクターになります。しかし、続編の「ソニックアドベンチャー2」では隠しキャラ止まりで格下げ(ストーリー的にはソニック / シャドウ両者にとって大事ですが)。「ソニック ヒーローズ」「ソニック・ザ・ヘッジホッグ(2006)」では多くのキャラと共にプレイアブル化するも、「ソニックワールドアドベンチャー」以降は先述の通り「ソニック」に注目する傾向が強いため、登場すら危うく、いても影が薄いです。「ソニックマニア」はマニア向けの作品であったのですが、なぜかエミーは初め登場すらせず、後からアニメでようやく出てくるなど、なんか微妙な扱いでした。しかし、今回は満を持しての登場とあって、世界中の「エミー」ファンは大喜びでしょう。エミー・ローズ、華麗に参上って感じ?(ぱっぱ、ぱや、ぱーやー♪)

 プレイアブル以外にも「ファング」の久々の登場も発表されています。これは期待大!もちろん「メタルソニック」もいるよね????

あっという間に出る

 公式サイトには対応機種として以下の記載があります。

PlayStation®5/PlayStation®4/Nintendo Switch™/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam/Epic Games Store)※Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam/Epic Games Store)はデジタル版の販売のみ

https://sonic.sega.jp/SonicSuperStars/

要するにだいたい何ででもできるといったところ。4人プレイをするならSwitchで買うのも想像しやすいですね。

 そして、一番驚いたのが、発売が「2023年秋」ということ。もうすぐ出るということですよ!!「ソニックマニア」は発表から結構待った記憶があるのでこれは嬉しいニュースでした。後述しますが、これは結構意外な展開です。

近年のソニックシリーズのおさらい

 さて、発売が待ち遠しい「ソニック スーパースターズ」ですが、大きな流れで見てもソニックシリーズは大きな転換点に差し掛かっているような気がします。

 まずは、映画化。セガサミーHDの有価証券報告書(2021)13pにもある通り、セガは既存IPのグローバルブランド化を推しており、その中でも「メディアミックスの強化」というのが「ソニック・ザ・ムービー」に当てはまります。最近「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」で話題は持ちきりですが、ソニックの映画も大変な記録を残しております。Netflixでのアニメ「ソニックプライム」もあります。ソニックのメディアミックスは有名なところで言うとこれまではアニメの「ソニックX」などがあったと思います。しかし映画化によって、「ソニックX」を知らない人たちにもソニックが届き始めているのです。ゲームとしてではなく、「ソニック」としてのブランド力、知名度は確実に上がっています。

 ゲームの面でもソニックは進化しました。「ソニックフロンティア」は事実として停滞しかけていた「モダンソニック」の世界のギアを入れ直したという意味で、非常に重要なゲームであると考えています。率直にとても面白かった。草原を自由に疾走するソニック、ステージに入り、試行錯誤しながらSランクを目指すソニック、湖でビッグと釣りに勤しむソニック、どれもが見たかったソニックであり、動かしたかったソニックでした。

 正直、私の中のソニックの期待値は高いものではありませんでした。特に前作「ソニックフォース」は私にとって(恐れずに申し上げるなら・・・)モダンソニックのマンネリを象徴するかの印象を受ける作品で、とりあえずキャラがたくさん出てくる、とりあえず世界を救う、とりあえずクラシックソニック出しておく、といった何とも言えないゲーム体験で、特に楽しかったという思い出もなく、ストーリーをクリアして終わらせてしまいました。多分20時間もやってないです。ファンが作った「ソニックマニア」の方が数倍面白かった・・・。

 そんな中で出た「ソニックフロンティア」はようやく、「ソニックワールドアドベンチャー」で確立した「ブーストを使って如何に早く(覚えて)走るか」という「ブースト至上作品」とそれに対するアンチテーゼであった「ソニック ロストワールド」から進化したといえる内容でした。ウィスプからも一度卒業し、ただ早く走るだけなく、謎解きやバトル、ブーストの非攻撃化による慎重なプレイングがあったことは大きな出来事だと思います。「ソニックフロンティア」を新たなスタンダードとして「モダンソニックシリーズ」が発展していって欲しいです。

 少し話がそれましたが、これは客観的に見ても「ソニック」の流れが変わったなと思うゲームなのです。

 そして、これらの作品にまつわるプロモーションも変化しています。どういうことかと言うと、はっきり言って「ソニックフォース」あたりまでは、日本における宣伝活動があまり活発ではなく、日本のファンを置いてきぼりにしている印象があったのです。もちろん、そんなつもりはないとは思います。しかし、私はそれを感じていました。
 しかし、その後、(賛否あったものの)「ソニック・ザ・ムービー」の声優に中川大志さんを起用し、しっかりメディア露出も行いながら日本版のプロモーションを行なったことや、「ソニックフロンティア」の主題歌にONE OK ROCKを、CMにフィッシャーズを起用してコラボしたことは明らかにこれまでとは違う流れでした。なんというか「ちゃんと日本人に向けて作ってる!!?」という感じ。大好きなソニックが日本中に広まるのは本当に願っていることなので、こういった活動は楽しみです。

 こういった背景の中「ソニック スーパースターズ」が2Dの新作として発表されたことは、ソニックの新たな時代を象徴するニュースだと勝手に感じ取っているのです。

ソニック!君は僕らをどこへ連れていく

 「ソニックフロンティア」から1年弱で新作が出ると言うのはソニックマニアであれば「およよ!?」と思うところであると思います。どういうことかと言いますと、ソニックはたくさんのタイトルが世に出されていますが、アクション本編かどうか、ソニックチームが制作しているかどうかで何種類かカテゴライズすることができます。例えば、「ソニックマニア」は別の開発チームですし、「チームソニックレーシング」はSumo Digitalというイギリスのスタジオが作っています。そのような具合で、「ソニック」=「ソニックチームの作品」とは限らないので、そのおかげで多くのジャンル、面白さのソニックが体験できます。

 だから「ソニックの横スクロールの新作」と聞いた時、てっきり「ソニックマニア」のような番外編的な、つまりソニックチームは監修にとどまるような作品だと思っていました。しかし、(先述のIGNの記事より)インタビューなどを読む限り、ソニックチームと、クラシックソニックのキャラクターデザインを担当した大島直人さんの会社「アーゼスト」との共同開発であることが言われており、「ソニック スーパースターズ」ががっつりソニックチームの作品になるということを意味しています。となると、「ソニックフロンティア」と「ソニック スーパースターズ」の間には関わっているスタッフに被りがあると考えられます。何が言いたいかというと、このスパンでソニックチームから新作が出ると言うのは大変珍しいことなのです。

 また、飯塚さんは「クラシックシリーズ」の最新作であるとも仰っています。つまり、2Dソニック(クラシックシリーズ)と3Dソニック(モダンシリーズ)は並行して存在するということです。10年以上前、具体的には「ソニックジェネレーションズ」で「クラシックソニック」と「モダンソニック」という概念が導入されるまで、ソニックは「クラシック」から「モダン」へと進化したと考えるのが自然でした。だから「ソニック・ザ・ヘッジホッグ4」は1,2,3を継ぐナンバリングタイトルでありながら、モダンソニックを登場させていたのです。しかし、「ソニックフォース」でのふたたびのクラシックソニックの登場や「ソニックマニア」、「ソニックオリジンズ」を経て、正式に「クラシックシリーズ」が復活したとも取れるのです。

 進化ではなく、並行である、これはゲーム中のストーリーからも分かります。「ソニックアドベンチャー」でのNPCの発言や「ソニックジェネレーションズ」でのセリフから「クラシック」→「モダン」という時系列が存在していることがわかっていました。しかし、「ソニックマニア」にて登場した「ファントムルビー」という宝石がゲーム世界の時系列にも影響を及ぼし、「ソニックマニア」→「ソニックフォース」という時系列やクラシックソニックが独立して存在するパラレルワールドの存在も示唆されており、マニアの間でも定説となりつつあります。このようにクラシックソニックは「古典、過去の」ではなく「今」のソニックとしてソニックシリーズに新たな立ち位置を見つけているのです。

 ソニックは私たちをどんな未来に連れて行ってくれるのでしょうか。「ソニックフロンティア」もアップデートにて追加シナリオがあるそうです。秋には「ソニック スーパースターズ」が発売します。その先は・・・、きっとセガの偉い人やソニックチームの方々は知っているのでしょう。私たちはそれをとにかく楽しみにするだけです。いずれにせよ、アポトスの朝日のように明るいものになりそうです。

まとめ

・新要素のクラシックシリーズ「ソニック スーパースターズ」は秋発売!楽しみ!

・ソニックシリーズは新たなステージに進んでいる。Gotta go fast!

・これからソニックも期待が膨らむ!

「ソニックマニア」も面白かったのでソニックチームが手がける2Dがどんなものになるのか、とても楽しみです。皆さんもチェックしてみてください。私には多人数プレイする友達はいないような気がするけど・・・笑。

そしてソニック、誕生日おめでとう!!!でも君にはパーティやケーキより、チリドッグと冒険がお似合いだよね!(Lac-Q)

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