コナン主題歌「美しい鰭」から始めるスピッツ入門 ~おすすめアルバムなど紹介~

 みなさん、こんにちは3度の飯よりあの日のことは忘れない、Lac-Qです。
今回は、劇場版「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」の主題歌スピッツの「美しい鰭」を聞いてスピッツに興味を持ったそこのあなた!に向けて、スピッツ歴8年、Spotifyスピッツリスナー上位0.1%、ファンクラブ会員なのに先日のツアーの抽選に落ちた私が、スピッツの優しい入門を(「美しい鰭」で気になった人を基準に)ご紹介します。私は、20代ですので、デビューから見守るファンの視点ではなく、ある程度アルバムが出揃ってから思い出補正無しで聞いた純粋な気持ちでご紹介します。これからスピッツに出会う人におすすめの内容です。ちなみに「美しい鰭」のレビューはこちらでやってます。

 ・・・もし、スピッツ上級者の方がご覧になるときは一意見としてご了承ください笑。

目次
・ざっくりスピッツとは
・おすすめ①「CYCLE HIT 1991-1997」
・おすすめ②「ハチミツ」
・おすすめ③「さざなみCD」
・おすすめ④「醒めない」
・番外編:あえて薦めないアルバムたち
・まとめ

ざっくりとスピッツとは

草野マサムネ(Vo/Gt)、三輪テツヤ(Gt)、田村明浩(B)、﨑山龍男(Dr)の4人組ロックバンドです。

公式サイトやウィキペディアに情報は溢れています。どれもざっくり正しい情報ですので、興味がある方は読んでください。細かいことはさておき、楽曲を楽しめば良いのじゃ!!

一応、特筆するとしたら

・30年以上メンバーチェンジ、活動休止期間無し(超仲良し&活動的)

・想像の数倍ロックなロックバンド

です。では、おすすめに行きましょう!

おすすめ①「CYCLE HIT 1991-1997」

 スピッツをまず聴くとしたら、何をおすすめするか、私はこれです。

「CYCLE HIT 1991-1997 Spitz Complete Single Collection」

こちらは1991年のメジャーデビューから1997年までのスピッツのシングル曲を詰め込んだ、間違いない一枚、速い話が「ベスト盤」です。スピッツは「ベストは常に最新作だからベストアルバムは出さない!」とロックな宣言を昔したことがあるので、厳密には「ベスト」ではないのですが、そんな論争は本人と上級リスナーに任せて、とりあえずベストという認識で差し支えないです。
 「空も飛べるはず」「ロビンソン」「チェリー」という三大ヒット曲が全て収録されています。また「君が思い出になる前に」「スパイダー」「渚」などカバーやCMなどで比較的知名度が高い曲も入っている、コッテリ濃厚アルバムです。

 「ベスト盤」から入るのって少し邪道な気がしません?もしくは「ベスト聞くやつはダメ」みたいな音楽好きの方に出会ったことはありませんか?スピッツに興味を持ってこんな地味なサイトに来ていただいたあなたはきっと音楽が好きで、そういった気持ちがあるのではないでしょうか。私も中学生の頃はそうでした。「シングル集は邪道、てか誰だベストって言ったやつ!ベストじゃねーよ、シ・ン・グ・ル・集!!!」
 でもね、結局ベストがベストだね笑。だって、アルバム多すぎるんだもん、16枚以上あって順番も覚えられんし、せっかく知ってる曲が3曲もあるのにもったいないとは思いませんか?国民が1アーティストの曲を3曲も口ずさめるなんてことスピッツ以外でいくつあるでしょうか。なら、濃厚なスピッツ汁が抽出された「CYCLE HIT 1991-1997」は妥当な選択肢です。もちろん、アルバムから聞くのも大賛成ですが。

 あえて、このアルバムのデメリットを上げるとしたら、
・コッテリすぎる
・期間が限られている
ことでしょうか。つまり、アルバムが全てのバランスを考えたコース料理だとしたら、ベストは、甘くて最高に美味しいケーキを15個バイキングから選んで食べるようなものです。何度も聞くと飽きる可能性はあります。でも飽きたら他のアルバム聞けばいいのです。それにシングル集は「1991-1997」のほか「1997-2005」「2006-2017」と2枚あります。シングルだけであと30曲残ってますから。

おすすめ②「ハチミツ」

 アルバムで入門として薦めるなら1995年発売の6thアルバム「ハチミツ」です。これはスピッツ最大のヒット曲である「ロビンソン」が収録された一番売れているアルバムです。つまり、なんだかんだ大定番のアルバムです。
 「美しい鰭」や「大好物」などスピッツの最近の作品の傾向である「かわいい」「優しい」比較的近いテンションで行っているアルバムだと思います。だから逆張りせずに素直におすすめです。特に「美しい鰭」を気に入った人なら。タイトルが「ハチミツ」ですからね。

 「涙がキラリ☆」(星マーク要ります笑)、「愛のことば」といったいわゆる「ザ・スピッツ」な曲から、「トンガリ’95」「グラスホッパー」といったアッパーなロック曲、煌びやかな「ルナルナ」、しっとりとした「あじさい通り」とかわいいながら、ぎゅっと深みがあります。
 全部シングル曲と言われても遜色のない、ハズレなしのアルバムですから、普段アルバムを聴く習慣がない人にもおすすめしたいです。

おすすめ③「さざなみCD」

もしもあなたが「美しい鰭」の伸び伸びとしたホーンセクションや楽しいAメロに惹かれているなら、2007年発売の12thアルバム「さざなみCD」がおすすめです。私の個人的なお気に入りアルバムでもあります。

爽やかポップチューン「群青」、オーケストラが壮大な「魔法のコトバ」、ファンクラブ会員お墨付きの人気曲「桃」など、バランスも良くかなりポップで聞きやすいです。ちゅるんとしていてそれでいて何度も聴きたくなる感じ。ただ「点と点」「ネズミの進化」のように「ん?なんだこのかっこいい曲は、スピッツ?」とみなさんの先入観を裏切る曲や、ダンスナンバー「不思議」、題名からして気になる「Na・de・Na・deボーイ」等、やはり懐の広さを窺える曲が多いです。楽しいですよ、このアルバム。

「さざなみCD」も「美しい鰭」に共通するポップさを体現している作品なので、違和感なく聞けると思います。あえていうとしたら、三大ヒット曲は入っていないですし、大きなタイアップは映画「ハチミツとクローバー」の主題歌「魔法のコトバ」ぐらいと、やや知らない曲が多いかな?という印象です。

おすすめ④「醒めない」

 正直、「ハチミツ」「さざなみCD」以外は、あなたの好みによるところがだんだん大きくなりますし、全部おすすめできるのですが、あえてもう一枚選択肢に入れるなら2016年発売の15thアルバム「醒めない」です。
 このアルバムは、30年以上でで色々な期間・モードがあるなかで「美しい鰭」を歌う今のスピッツの直系のような作品です。結成30周年を控え、バンドサウンドに回帰したころのスピッツで、ロックでありながら純粋な「スピッツ」を楽しむことができます。

 表題曲である「醒めない」はホーンセクションがあるところが「美しい鰭」と共通してますね。サビの伸びも綺麗です。そしてみずみずしい。CMでも使用されMステでも演奏した「みなと」、優しさ溢れる「雪風」、と全体の調子は「優しい」です。夢の中で醒めないというところでしょうか。しかし、もちろん、ただではかわいくならないスピッツです。「グリーン」や「ハチの針」、「ガラクタ」などチクッとするロックな曲もありますので、やはりこちらもバランスが良く聞きやすいです。

ちなみにグリーンにはこんな歌詞があります。

コピペで作られた 流行りの愛の歌

お約束の上だけで 楽しめる遊戯

「歌ネット」(https://www.uta-net.com/song/211684/

こんな攻めたことも歌い続けるバンドなのです。

番外編:あえて薦めないアルバムたち

基本、どんなアルバムから聞いても良いですし、全部好きなのですが、「『美しい鰭』で興味を持った入門者」という観点でわざわざ強く推さないアルバムも一応紹介しておきます。もちろん、あえて挑戦するのもアリです。
(別に悪いアルバムではないので手短に笑)

3rdアルバム「惑星のかけら」

理由:かなり古い作品かつ、ポップ路線とは言い難い曲調ですので、今のスピッツとはモードが違います。そういう意味では初期3部作と呼ばれる「スピッツ」「名前をつけてやる」「惑星のかけら」おまけに「オーロラになれなかった人のために」は趣向が異なっていると思います。

7thアルバム「インディゴ地平線」

理由:全然、良いアルバムですし、「初恋クレイジー」とか最高!!なんだけど「チェリー」だけを期待して聞くとちょっと違うかも。アルバムの最後だし。意外な落とし穴かも。

9thアルバム「ハヤブサ」

理由:これも「美しい鰭」とはかなりモードが違います。売れた後の反動でポップからやや距離を置いたとてもロックな曲が多いです。想像のスピッツとは違くて聞きにくかもしれません。ロックバンドとしてのスピッツを見せてみろ!!みたいな方なら逆におすすめです。特に表題曲「8823」はスピッツ好きなら嫌いな人はいないぐらいのマスト曲です。

まとめ

以上、いかがだったでしょうか?おすすめは番号を振りましたが、序列がめちゃくちゃあるわけではないです。迷ったらベスト聞いとけ!というのは拍子抜けかもしれませんが、騙されたと思ってぜひ。

「CYCLE HIT 1991-1997」→大定番、間違いない、あなたのスピッツ像をより強く

「ハチミツ」→全部、シングルか?と思うぐらいの名曲揃い、それでいてバラエティ豊か

「さざなみCD」→驚くほど聞きやすい、それでいて飽きがこない、最新作にも通じるポップさ

「醒めない」→今のスピッツを知りたいなら、コレ!

以上です!現在は、最新アルバム「ひみつスタジオ」(レビューはこちら)も聞くことができます。過去のスピッツワークスから最新作まであなたの好みのスピッツを聞いて、楽しい音楽ライフをお過ごしください!

ちなみに私のベストが知りたい方はこちらもぜひ。では。(Lac-Q)

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