「優しいスピッツ」レビュー ~つぐみ・はじめての歌詞も?~

 3度の飯より雪風の中問いかけたい、どうもこんにちはLac-Qです。今日は、2022年1月29日の20:00からWOWOWにて放送されました、「優しいスピッツ a secret session in Obihiro」のレビューをお届けしたいと思います。

 なお、セットリスト等、ネタバレしていきますので、もしまだ録画やWOWOWオンデマンドで見たいという方は今すぐブラウザバックをお願いします。ちなみに事前にこの曲やってほしいという妄想の記事を書いておりますのでそちらもぜひ

目次
・オープニングから
・タイトル回収
・夜になって夜になって、外は夜になって

オープニングから

 オープニングを飾る曲は、とげまるに収録されている36th single「つぐみ」でした。まさに「優しい」が歌詞に入ってますので今回の企画にぴったりだと思います。もうイントロでワクワクさせていただきました。そして、今回の「つぐみ」は一部歌詞が異なっていました!! 聞いた瞬間「あれ?」となって先ほど確認しましたが、やはり違いましたね。2番Aメロ、CD版の歌詞は

ふり返れば いとおしくて ここにいたいよ

でしたが、今回の歌詞は

ふり返れば いと(お)しくて まぶたがあついよ

になってました。私は持っている映像や音源の中に「つぐみ」がなかったので、この歌詞は初めて聞きました。抑揚が変わったり(「チェリー」とか)、歌詞の詰め方が変わったり(後述の「未来コオロギ」とか)は知っていましたが、ここまでガッツリ歌詞が変わっているのは新鮮でした。これってライブ版というものなのでしょうか。昔からそうだったなら、ただ私が興奮しているだけです。お許しください。まぶたがあついって、たまらない。

 2曲目は、「冷たい頬」でした。これは改めて映像で見て思ったのですが、途中のソロは、田村さんのベースなんですね。これがかっこいいんだ。終始皆さん真剣な顔で演奏していました。

 曲と曲の間は4人の雑談が楽しめる、という雰囲気になっていました。一曲やっては、話して、また一曲やってという感じです。今回は会話の内容は書きませんが、ほんっとうに楽しそうで普段のライブのMCより仲の良さが伝わってきました。3曲目は「ハヤテ」でした。20年近くやっていないらしいです。確かこの曲、草野さんがラジオで自分たちの曲を紹介する回であげていたような気がします。サビの「会いたい気持ちーだけがー」の部分があったかくなりますし、ギターの入り方も良かったです。

 細かいですが、4曲目との間、田村さんが一瞬「海ねこ」のベースを弾いて指慣らしをしてます。くぅ、そのままパーパーパーして欲しい。そうして始まったのが「今」でした。この曲は兎にも角にもロックしていてかっこいい。今回の中では最も激しい曲ではないかと思います。円形に並ぶ5人(クージーさんいます)を真ん中からぐるりと見渡すように取る方式で、コーラスをする田村さんや、ギターをかき鳴らす三輪さんが見ることができました。サイコーーー

 5曲目は、「Holiday」でした。この曲はカメラがしばらく、5人がいる部屋の外から隠し撮りをするように撮っています。ここあたりから「secret session」の意味がわかってきました。これはつまりスピッツの楽しそうなセッションを隠し撮りしているような映像なのではないか、と。あえて、4人の雑談を細かく入れたりカメラワークがメイキングっぽいところもそんな気がしてきました。「Holiday」は少し変態ちっくな曲ですし、歌詞に「部屋に君を呼ぶまで」とあるので、こういう演出なのかなとか思ったり、、

 6曲目は、三輪さん曰く、「20年以上弾いていない」「目を瞑って弾ける」曲だそうです。まぁすべてジョークなんですが。超定番曲「空も飛べるはず」です。ベースがより際立って聞こえるアレンジ・ミックスのように感じましたが皆さんはどうでしたか?

 7曲目は「漣」です。これはクージーさん忙しそうでした。というか、すごい。あの綺麗なフルートを吹いて。キーボードを弾いて(片手にフルート持ったまま)、コーラスもする。この曲は私も大好きな曲なので感動しました。白いストラトキャスターがきらきら輝いて見えました。そして、なんと言ってもカメラワーク、サビで部屋の外から内へ入って行く流れが映画のワンシーンのようで綺麗でした。私の中では映像的なハイライトはこの「漣」でした。奥の窓から入る光が5人を照らしています。

タイトル回収

 8曲目は「優しいあの子」でした。演奏の前に少し今回の企画について話した後、演奏へ。三輪さんは相変わらずジョークを飛ばしております。楽しそう。「丸い」という歌詞に反応するように部屋の丸い屋根を映したりといった演出があって丁寧に考えられているんだなと改めて思いました。映画監督が撮る映像とライブでは違うのでしょう。

 9曲目は「夕焼け」でした。時間経過が楽しめるということが事前記事にあったので「夕焼け」「アカネ」「夜をかける」「紫の夜を越えて」といった曲を演奏するのでは?と思ってました。その予想は一応?当たって「夕焼け」が聴けました。照明もなんとなく赤い夕焼けをイメージした感じになって、まさに「綺麗な夕焼けー」でした。ソロのギターが部屋に響き渡る様子、一瞬静かになってキーボードのみになる様子、見せる聞かせるがよく表れていました。ここまでで気づきましたが、非常に今回は草野さんがアコギを持つ曲が多いですね。ライブの盛り上がりとは違う構成を意識しているからだからこその姿だと思います。

 10曲目は「雪風」でした。これは私の事前記事がズバリ当たりました。聴けて本当に嬉しかったです。原曲より半音高くなっていました。カポの位置も3フレットから4フレットに移動しております。三輪さんのイントロ・ギターが「雪風」のことを支えています。

 11曲目はもう、弾く前にわかりました。だって、練習してるんだもん。三輪さんが。新曲「大好物」です。この時はまだ2021年の10月、テレビ出演も先ですので、人前では初披露とのことです。でも、私たちは先にテレビで見ているので新鮮ですね。タイムスリップ的な感じです。他の記事でも書いてますけど好きでー「大好物」。やはり最近の曲の方が、最近の声や4人の雰囲気によくあっているのではないかと思わされました。非常に楽しそうに演奏していました。

 12曲目は「未来コオロギ」でした。なかなか意外な選曲というのはここらへんでしょうか。一見盛り上がりに欠けるような曲調にも思えるのですが、聞いているとあら不思議、間奏のエレキギターの音や、ベースのごんごんとした動き、なんといってもCメロが気持ちを昂らせます。この曲はCD版では「なーもなーい」と歌っていますが、このセッションでは「なもーないー」と伸ばすところが変わっています。これは深読みするのであれば、「名も無い」という言葉を考えたとき、「な・もない」よりも「なも・ない」と文節で切るためと考えられます。でもギターのバッキングの関係かもしれません。

夜になって夜になって、外は夜になって

 13曲目は「ガーベラ」でした。これはまさにシークレットでやる意味のある曲だと思いました。みんなで盛り上がる曲ではないですからね。もちろんライブで聞いてもいいんでしょうけど。三輪さんが座って弾いています。アルバム「三日月ロック」の中でも大人しめで、ライブでの演奏頻度も他の定番と比べると少ないですね。三輪さんが途中から使っているのはEBOW(イー・ボウ)と呼ばれる道具のようです。中にバッテリーが入っていて、バイオリンのような伸ばす奏法が可能になるそうな。こんなので弾いてたんですね。非常に面白かったです。双葉幼稚園の外はすっかり夜です。

 14曲目は「名前をつけてやる」でした。これは今回のいわば『初期曲枠』ですね。ライブでは必ず初期の3枚までの曲が1曲程度ありますが、今回はこれでした。伸び伸びしたサビがまぁなんと美しいことでしょう。最後のサビはライブ版でした。気持ちよさそうなギターソロも見どころです。

 15曲目は「運命の人」でした。トリになります。いつものライブ版ということでドラムマシンからスタートしています。この曲は照明が生きていました。初めは外の暗さを和らげる暖かい照明で始まります。2番のあとの間奏では曲調に合わせて照明が落とされ、かなり暗くなっていました。そして、最後のサビで部屋の外の照明が煌々と照り付け、まるで昼間のような明るさになります。フィナーレに相応しい演出であったと思います。

おわりに

 今回のシークレットセッションは普段の練習のスピッツと、ライブのスピッツが融合したような暖かい雰囲気の映像作品でした。私自身、映画とかライブ映像とかをたくさん吸収しているわけではないのでとてもわかったようなことは言えませんが、カメラワークによって普段は見られない角度からスピッツを楽しめました。ありがとうございました。今回はWOWOWで録画したので、何回も見たいと思います。2月にはこのセッションのメイキング番組がありますので、そちらも楽しみにしたいと思います。では、みなさんもそれぞれの音楽生活をお楽しみください。(Lac-Q)

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